ある日のこと (#12 wise)

みんなヒップな1日を送っているかい?

短冊に願い事は書いたかい?

wiseの願いはもちろん

「8月11日みんなが下北沢に来てくれますように」

さ。

何年か前、こんな短冊を見つけたから載せておくよ。

下ネタが嫌いなhoneyには謝っておくよ。ゴメンね。


俺は今日、一軒の花屋を見つけて立ち止まったんだ。

こんな所にこんな素敵な花屋あったかな?


そんな事を考えながら、店先に並んだ色んな花を見ていた。

ふと、目線を上げると若い整った顔立ちをした青年が俺を見ていた。

花屋の店員らしい。

その容姿と感じのいい笑顔に心を掴まれた俺は、

「やっぱり人それぞれ好みはあるだろうけど、どれもみんな綺麗だよね。」


そう無意識のうちに話しかけていた。
口に出してすぐ、だいぶ恥ずかしいことを言ってしまったな、と少し顔が熱くなってしまった。

すると彼は

「この中で誰が一番かなんて、争う事なんてしないんですよ。凄いですよね。あははは。」


ここまで来たら恥ずかしがってなんかいられない。

彼になら何でも言っていい気がしたのさ。

「うん。バケツの中で誇らしげに、シャンと胸を張っているように見えるよね。」


そう言うと彼は少しだけ顔を曇らせ、

「それなのに僕ら人間って悲しいですよね。どうしてこんなにも比べたがるんだろう。

だって一人一人違うのは当たり前じゃないですか?どうして一番になりたがるんでしょうか?」


俺は無視して帰ったのさ。

怖いからね。ひいちゃったんだ。

帰りながら聴いた曲はもちろん

flower/L'Arc〜en〜Ciel


It's time to say good−bye

I love you,L'Arc〜en〜Ciel

With love,

From wise