鬼瓦リハーサル (#23 wise)
つい先日の事。
都内某スタジオにてSUPER J-POP UNIT
「ONIGAWARA」
のスタジオリハーサルが行われているという、確かな情報を入手したんだ。
今日はその時の出来事を綴るよ。
いつも以上に長いぜ
なぜタイトルでは『鬼瓦』と漢字で表記したのか?
それは読んでくれれば最後にはわかる。
その日はよく晴れていて、とにかく暑かった。
梅雨だっていうのにね。
知っているhoney達は多いと思うけど、アルクとONIGAWARAは切っても切れない関係性があるんだ。
一番最近のLIVEは彼らの一人、竹内サティフォ君の生誕祭のステージでツーマンとしてやらせてもらったしね。
だからアルクのLINEグループに情報が入ってきたんだ。
なんならサティフォ君もアルクLINEグループに参加しているくらいさ。
聞けばギターのdenもリハーサルに遊びに行っていると言う。
その時は、
『ああ、彼らワンマンライブが近いからなぁ。楽しんでくれたら嬉しいなぁ。』
そのくらいの感覚だった。
しかし、某スタジオとその日wiseが存在している場所とが、同じ最寄りステーションって事に気がついたんだ。
『遊びに行っちゃおうかな』
wiseのイタズラ心に火がついたんだ。
槇原敬之さんのSPYの歌詞のようにね。
しかし、wiseはこう見えて人に気を使うタイプ。
自分のことばかり考えているみたいな見た目だよね?
- 練習を中断させてしまうかもしれない
- 今回はバンド編成だから、演奏隊の方々に気を使わせちゃうかもしれない
- こんなところにwiseさんが来るなんて思ってないから、全員失神してしまうかもしれない
こう考えてしまうんだ。
そんな考えとは裏腹にwiseの足はスタジオに向かっているんだ。スタジオまでは徒歩で約10分程。かなり暑いのでワイ汁(wiseの汗)をかいてきた。
大事なのは、まだ誰にも遊びに行く事を言っていないというところ。
この環境と状況で、上に挙げた危惧する点を打破するアイデアはないものかと思案する、、、
思いついてしまったんだよ
恐ろしいアイデアをね
まずONIGAWARAの二人に連絡せず、スタジオに到着。
ロビーの兄ちゃんに
『つ、つ、ついません。オニ、オ、オ、オニガワラ、ど、ど、どこのへやでつか?』
不審に思われないように注意しつつ、クールに尋ねる。
完全にwiseにホの字の兄ちゃんを残しエレベーターに乗り込む。
エレベーターのドアが閉まるか閉まらないか10cmくらいの隙間になった瞬間にこう叫ぶんだ。
『オレ様はwiseだぞっ!光栄に思えっ!!』
これで兄ちゃんは100%ノックアウト。wiseの常套手段さ。
目的の階に到着した時が緊張のピークさ。
ここで誰かに気づかれたら計画は台無しだからね。
よかった。誰もいない。
最高にヒップにたゆたうリズムが聴こえる。その波を彼らの甘い歌声やラップが乗りこなす。一流のサーファーのように。
彼らの部屋の防音扉の小さな窓からコッソリと覗く。下の画像の様な窓さ。
すぐにでも扉を開け中に入り、踊り出したい衝動を抑えるのに必死さ。
ここからがワイプライズ(wiseのサプライズ)の本番。
こうさ。
完璧さ
その時の写真。
楽しそうに歌っているね?
満足したwiseはアルクのLINEグループに写真だけをボリショイ。
何事もないように。
するとタイプミスtoshiyaが
遊びにいったんすk?
ドラムmasayukiも理解できるように関西弁で
そうや!
これでワイプライズ完成。あとは休憩中のサティフォ君がLINEに気付くのを待つだけさ。
オレはドキドキワクワクし、サティフォ君のリアクションを想像しながら待ったんだ。
『うぇっ!?うえっへへー!来てたんすk!?声かけてくださいよぉー!逢いたかったなー!』
とか
『ペロペロペーロ!なんなんすk!?イカれてる!やっぱwiseさんちょーおもしれーす!天才!』
こんなメッセージを
待った。
そして待った。
更に待った。
そしてその時は来た
そこには一言だけ、、、
、、、こんな事、ありますか?
1時間30分後のサティフォ君のリアクションはこれだけだったんだよ。
そしてすぐに次の話題に掻き消されてしまった。
ワイ汁まみれになりながらの往復20分。スタジオ滞在時間30秒。
もちろん気付かれなかった事に悲しんでいるのではない。
気付かれないように行ったわけだからね。
悪い夢を見ているような気分に3秒くらいはなった。
しかし
次の瞬間ハッとしたんだ。
wiseのストイックなお笑い哲学はそこにこそ真髄がある。
- サプライズでパンチの効いた差し入れ
- 小窓から全裸で覗き気づかれるまで待つ
とか、そんな事は絶対にしたくないんだ。
『ほぼ何もしていない』
という笑い。
なんなら写真すら撮らずに見て帰るくらいやっても良かった。
それこそがwise。自分で自分を褒めてあげたい。
そう、たとえ誰も認めてくれなくともね。
ただリーダーとの個人的LINEではこんな会話はした。
最高なリーダーだよね?
なぜタイトルで『鬼瓦』と表記したか?
それはタイトルが長くなるのを嫌ったからだよ。
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