奇妙な物語 (#32 wise)
ある日の出来事を綴ろう
今回は奇妙な物語さ
その日wiseは珍しくゆっくりとした1日を送っていた。5分後に何をするかさえ決まってないくらいに。
もちろん荒川区でね
少し広めな公園のベンチで一休みしていたんだ。野良猫と好きな映画についての話をしながら。
するとこういう帽子
を被った
男性が隣に座ったんだ
もちろん野良猫は風のように去っていった。
wiseは強い視線を感じ、加藤茶さんばりの二度見をしてやったんだ。
大抵の人間はwiseの二度見を喰らったら、恐れをなして逃げて行くからね。
しかし彼はそこにいた
65歳から70歳くらいだろうか?
ニコニコとwiseに笑いかけているんだ。
まるでMr.マリックの様な笑顔に、催眠術をかけられたように話しかけてしまっていた。
「どうぞ、ご自由にお話しください」
と。
するとMr.マリックは後ろを振り向き、少し遠くを指差しながら
Mr.マリック(以下:Mr.)
「サッキアレカイテタンダヨ」
さっきあれかいてたんだよ
w「え?さっきあれかいてた?」
何を言っているのか全く分からなかった。
Mr.はMr.マリックの様な笑顔のまま、背負っていたナップザックの中から何かを出そうとしている。
wiseは警戒し、右足首に仕込んでいるサイレンサー付き小型水鉄砲に手を伸ばす。
一冊のスケッチブックだった
そして表紙をめくり、wiseに見せてきた。
Mr.「さっき、あれ描いてたんだよ」
なるほど。
公園のオブジェのスケッチをしてたって事だったんだ。
〜ブログ行き決定〜
日々ブログのネタを探しているwiseにとっては、飛んで火に入る夏の虫。
飛んでブログに載る夏のMr.マリック
さっそく交渉に移る。
w「写真撮ってwiseのブログに載せて良いですか?」
Mr.「良いよ。おじさん嬉しくなっちま う。わいずってのはわかんねぇけど。」
交渉成立。
Mr.は次々に作品を見せてきたんだ。
w「良いですねぇ〜。素晴らしいですよぉ〜。」
そう言いながら、写真を撮っていった。
1つ撮らずに飛ばすと、
Mr.「なんだよ。それは撮らないのかよ。へっへっへ。」
全作品を撮影するハメになってしまったんだ。
【帰宅王子 飛鳥山公園にて】
ここら辺までは良かったんだ。
【王子駅前 アーケード内にて】
【韓国キッチン 「ヤン」にて】
途中から様子が変わってきた。
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