生命とは (#61 wise)
今日は8月31日だね。明日になれば9月さ。
それはちょうど1ヶ月前。7月31日が8月1日になった。
さらにその1ヶ月前には6月30日が7月1日になった。
それらとまったく同じような現象さ。
ただ一つだけ違うポインツがある。それは
夏が終わろうとしている
というポインツ。
夏自体が意思を持っているわけではないから、「夏が終わろうとしている」という表現は人間の主観的な表現だよね?
夏って暑くて辛いし、wiseは熱中症も経験した。それでも夏が終わるって
すごく寂しいよね?
その寂しさを表現するのにはピッタリだと思うんだ。
夏という名の生き物が去って行ってしまう。もう少しそばにいて欲しいのに。
夏以外にその表現ってあまり使わないよね?
wiseにとっては、陽が短くなるのが大きな要因になってる気がする。
昨日の18:30に空を見上げた時に、もう少し暗くなり始めていたんだ。
荒川区から見えた綺麗な空だった。
雲が金色に輝いてさ。
いや、金色だけじゃなく赤、青、紫、たくさんの色が小突き合いながら、蠢いていた。
流動的で常に表情は違うのに、「空」はずっと「空」。
空は空以外の何物にも
なり得ないんだ
それって生命にすごく似ているんだよ。wiseで例えよう。
wiseという器がある。
呼吸をし、酸素を取り込む。食べ物を食べる。
すなわち必要な物を補充する。
そして、呼吸をし、二酸化炭素を吐き出す。汗や糞尿を出す。
こちらは不要な物を排出する。
間違えてはいけないポインツとしては、取り込んだ物を消化・燃焼し、それをそのまま排出してるわけでは無い、というポインツ。
消化・燃焼された分子は身体中にランダムに飛び散る。そして各々がしばらくの間そこに留まる。もともとそこに留まっていた分子が外に排出されているんだ。
この補充と排出により、wiseという器の中身は分子レベルで常に入れ替わり続けているんだよ。
少し前のwiseと現在のwise、中身は全く別物になっているんだよ。
常に動きながら均衡を保っている。
このダイナミズムこそが生命
『生きる』
って事なんだよ。
wiseはwise以外の何物にも
honeyもhoney以外の何物にも
なり得ないんだ
今回のブロギング。
勘のいいhoneyなら気づいていると思う。
そう。
書くことが
何も無かったんだ
写真だって
何も無かった
荒川区の住宅街でたまたま見つけた、デカい金魚を載せるしかなかったんだよ。
参考文献
福岡伸一『生物と無生物のあいだ』
講談社 2007年
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