蝉の正体 (#67 wise)


すごく儚いよね?


荒川区で撮影した、一枚の蝉の羽の写真さ。
wiseは本当の夏の終わりを見つけてしまったんだ。
周囲を見回しても、かつての主は見つからなかった。

最後の力を振り絞り、片方の羽だけで飛び立って行ったのか?

それとも、

すぐ近くで生き絶え、風で飛ばされてしまったのか?

それとも、

偶然通りかかった心優しい少年が土に埋めたのか?



そればかりは想像の域を出ることはない。ひとつだけ確かな事は、彼は人生を全うしたという事だよね。

もし叶うなら

ヒップポインツを

300ポインツ

進呈したいよね



ところで、wiseは蝉について20年ほど前から独自に研究していたんだ。
格闘家になるよりも前からだね。

そして一つの説を導き出したんだ。
その説とは、

『蝉』宇宙人説


ん?なんだい?

「大丈夫ですか?」

だって?


大丈夫さ



これは学会に提出するレヴェルの内容だから、取り扱いには注意をして欲しい。


なぜこんな説に辿り着いたかと言うと、多くのポインツが重なり合った事によるんだ。
一つずつ説明していこう。

1. 地上に出てからの命が短すぎる
蝉が地下生活する期間は、なんと3〜17年と驚くほど長い。しかし地上生活が短すぎるんだ。

かつては地上に出てから1〜2週間しか生きられない、と言われていた。
しかし、今は研究が進み1ヶ月程度と考えられている。
それにしても短すぎる。


地球の環境に適応できてない

=宇宙人




2. 夏しか地上に出てこない

honey達も知ってる通り、夏しか出てこない。

地球の環境に適応できてない

=宇宙人


3. 逃げる時に放尿する
飛び立つ際に体を軽くするという説があるんだ。
体を軽くしないと飛ぶのがキツい。地球の重力に勝てない。

地球の環境に適応できてない

=宇宙人


4. 鳴き声がデカすぎる
脆弱だったこの説を確信に変えたのが、今から語るポインツさ。


蝉の鳴き方には、2つの方法がある。

①羽とお腹を擦り合わせた摩擦音

②発音膜という声帯のような器官を発音筋で震わせ、さらに共鳴室で音量を上げる

(ヤホー調べ)

あの小さな体で、あの音量。人間の何分の1の体積なのか知らないが、ちょっとデカすぎるよね?

人間が出したと換算したら、ジェット機のエンジン音並みだろう。
②の出し方ならデーモン閣下が出せるとして、

問題は①の出し方

羽とお腹の摩擦音


人間で例えるなら、脇の下を開けたり閉めたりして、『ぺん!ぺん!』と音を出すのと同じだよね?

その音が半端じゃなく

デカいって事だよ?


こういう事だよね


それが街のいたる所で聞こえてくるんだ。



=宇宙人



想像もつかないくらい遥か昔に、隕石に乗って地球に辿り着いたんだろうね。
その蝉はどのくらい長い宇宙の旅をしたのだろうか。
wiseがこの説に辿り着くまでの時間など、無に等しいだろうね。
もし叶うなら、

ヒップポインツを

2億ポインツ

進呈したいよね





It's time to say good−bye

 I love you,L'Arc〜en〜Ciel 

With love, 

From wise