アブさん (#78 wise)


やぁ、honey達。

日々を過ごしているかい。日々を過ごすってのは選択の連続だよね。

オナラ意(尿意みたいなもの)を感じても、今すぐオナラをするか、しないかで未来は変わるのかもしれないよね?
した方が良いのか悪いのか、誰にも分からないけどさ。

それはNOBADY KNOWS


『もしかしたら、あの時オナラしてればあの人と結ばれてたかもしれない』



それもNOBADY KNOWS




またまた山梨県スーパー『オギノ』の話。
wiseは品出しの担当だったって言ったよね?

同僚に青果担当、簡単に言うと野菜のコーナーの担当にバングラデシュから日本に移住してきた「アブラルさん」という男性がいたんだ。



アブさん


と呼び、とても親しくしていた。
wiseの品出し仲間「天才ブレイクダンサー神田くん」と3人で、楽しく他愛もない話をしたものだった。

アブさんは当時おそらく40歳前後だったのかと思う。wiseや神田くんとは20ほど離れていたはずだ。
すごく紳士的で優しく、どんな時でも嫌な顔ひとつぜず仕事に取り組む素晴らしい男性だった。

たった一度だけ、

アブさんが不満を

露わにした事件


がある。

いつものように、仕事前の休憩室で3人でお喋りをしていた時の事だった。
wiseは突然のオナラ意を感じ、

『しめしめ。ここで一発どデカイのをお見舞いしてやれば、もうひと盛り上がり間違いなしさ。しめしめ』


そう考え、オナラというの名の元気玉を育てていた。
良い頃合いになり、会話が一瞬だけ途切れた。

『今だ!NOW!!』


一気に元気玉を放出したんだ。
あえて甲州弁で言うならば、【屁をひった】んだ。

"バリッ"


なかなか文字通りヒップなサウンドが休憩室に響き渡る。
wiseはマンマン満足、一本満足。神田くんも嬉しそうだった。

しかし次の瞬間、神田くんの隣から恐ろしい気を感じた。

アブさんだった


見たこともない顔でwiseを睨んでいたんだ。
wiseはフリーザに睨まれた孫悟飯のように、動くことも声を出す事もできなかった。

アブさんが口を開いた。

アブ「私の国ではオナラはノーグッドです。失礼じゃないですか」





これはヤバい雰囲気だぞ


もちろん人によるんだろうけど、国によってマナーは違う。
ヤングwiseはまだまだ未熟者だったからね。


すると、怖いもの知らずの神田くんが

神田「え。じゃあバングラデシュの人は屁ぇしたくなったらどうするんすか?」


アブ「部屋の隅っこに行ってします」


部屋の隅っこ。

結局こくんですね?

あえて甲州弁で言うと、ひるんですね?


すると、またまた怖いもの知らずの神田くん。

神田「じゃあ、部屋の隅っこ行ったら屁ぇするってバレちゃいますね。へへへへ。屁だけに。」


すると、アブさん。その通りだと思ったのか、恥ずかしそう顔を赤くして

アブ「へへへ、そうですね。屁だけに、ってどういう意味ですか?」




みんなで大笑いさ。


すごく事なきを得たよね?





It's time to say good−bye 

I love you,L'Arc〜en〜Ciel 

With love, 

From wise